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Beostyleニュース |
ベトナム支部、大幅増員の謎!? ベトナム支部関係者が、その内情をリークした! 世界のあちこちでドラゴンを見られることが多い昨今、これまで比較的目撃件数の少なかったベトナムでも、その件数は増加傾向にあるようだ。 これまでWBAにおいても注目されることがほとんどなかったWBAベトナム支部において、この度ベオウルフの派遣募集が行われた。 情報によると、すでに募集に応じたベオウルフたちは現地入りし、ベトナム支部での活動を開始したらしい。 加えてベトナム支部付近の山岳地帯で目撃されたという、ドラゴンとの戦闘も行われたとのこと。 今、ベトナムで何かが起こっているのは間違いない。 その真相をWBAベトナム支部の関係者に電話取材を行ったところ、以下のような回答が得られた。 ――今、ベトナムで何か起こっているのか? 「質問の意味がよく判らないな。何か、と漠然な言葉で問われても、私にはどう答えていいのやら……」 ――では、ベトナムに出現したドラゴンについて、WBAベトナム支部としてはどう考えているのでしょうか。 「WBAに対するスタンスはどの支部でも大差はないよ。その時の状況と人員状態で判断して対処する。 これまで当支部では慢性的な人員不足であったため、余程のことがない限り対処は行わない……というより、行えなかった。 人手が足りていれば対処する、それが当支部でのスタンスだ。 しかし、今回は民間人の負傷者がいたそうなので、人員が足りていなくても、対処に当たらなくてはならなかっただろう。 いいタイミングで増員が間に合ってくれて本当にありがたかったよ。 おかげで負傷者も無事に救助を行うことができた」 ――負傷者の容体は? 「発見時は意識を失っていたそうだが、軽傷だった。なぜあんな危険な場所にいたのかは知らないが、当人にとっては不幸中の幸いだったようだ」 ――このタイミングでベトナム支部がベオウルフの大規模増員を行った理由は? 「大規模増員? 当支部にいるベオウルフは、これまで私だけだったからな。確かに、1人でも増えれば大規模増員だな。 けど、本当にありがたいよ。今までいくら本部に何度要請を出しても梨の礫の見て見ぬふりだったからな。むしろ、なぜ今回の要請に限って応じて募集を行ってくれたのかが不思議でならない」 ――今後ベトナム支部ではドラゴンの出現に対して積極的な対応が可能なのか? 「それは状況によるね。 今のところ人員は増えてはいるけれど、そのまま居着いてくれるかどうかまではわからない。 これ幸いにと、ベオウルフたちを支部の清掃のために扱き使ってしまったからね」 ――話を戻しますが、WBA本部は、なぜ今回人員募集に応じてくれたのだとお考えですか? 「さぁ……? としか答えようがないなぁ」 ――ベトナムもしくはベトナム支部で、人員募集の許可を出すだけの何かが起こっていると推測するが? 「単に、ドラゴンの目撃情報が増えてきていたから、だと考えるべきじゃないかな。 理由がどうであれ、慢性的な人手不足だった当支部としては、ありがたいことだよ」 ベトナム支部関係者はそう語ったが、ドラゴンとの戦闘に際して興味深い話がある。それは今回、倒されたのが現地住民から目撃証言の取れたドラゴンの全てではないのだということ。 そのうち2体のドラゴンが、ともに争っていたという情報があるのだ。 ベトナム支部周辺は、まだまだ警戒を解く時期でないということだろう。 黒竜の生け捕りに成功! リングウィネズの森を深紅に染める死闘!! 成功の影に和平派の非難の声!? WBA英国支部は、ウェールズ地方リングウィネズの森でコマンダードラゴンと思われる個体と戦闘、生きたままの捕獲に成功した。 問題の竜は以前から周辺で頻繁に目撃されており、近隣住民からの要請で調査に赴いたベオウルフに発見されて、交戦状態に入った。 現場周辺にはこの黒い竜だけではなく、同じくコマンダー種以上と思われる白い竜。この二頭に呼び寄せられたのではないかと思われるソルジャードラゴンが複数出現、ほどなく現場は乱戦状態に。 一時はドラゴンブレスの飛び火から、大規模火災に発展しかけたがベオウルフの活躍で森林の延焼は未然に防がれ、付近の村や住人には被害は及ばなかった模様。 現場に駆けつけたWBA英国支部は、速やかにドラゴンの掃討作戦に取り掛かったが、一部のドラゴン和平派ベオウルフによる妨害で、現場で作戦に従事していたセルゲイ・アラヴェルドフはじめ多数のベオウルフが死傷した。 およそ半日にも及ぶ大規模な戦闘の結果、黒いドラゴンの捕獲には成功したのだが、もう一方の白いドラゴンには、手傷を負わせながら取り逃がすと言う大失態を演じることになった。 捕獲された黒いドラゴンは、ドラゴン研究のためにWBA英国支部の国内の研究所に搬送、貴重な研究材料として扱われる。 これに対して和平派からは、ドラゴンと人類との和平の道を閉ざす蛮行だ、即刻解放すべき等の批難の声があがっている。 WBA英国支部広報担当は、 「鯨とドラゴンの区別も付けず、動物愛護活動に血道をあげる連中は我々には理解不能である」「実際にドラゴン軍は一方的に侵攻中で、死者も出ている。最優先事項はドラゴンの弱点を発見して、南半球を取り戻すことだ」と主張し、捕獲と実験の正当性を主張している。 対ドラゴン対策特別学級初勝利! 埼玉県立大東京中等教育学校に迫る邪悪な影!! 連続襲撃事件の裏に潜む巨大な陰謀とは!? 埼玉県立大東京中等教育学校で発生している“ドラゴンによる連続襲撃事件”に、同校の対ドラゴン対策特別学級――通称“XYZ組”が出撃、初陣を見事、勝利で飾った。 現場は埼玉県立大東京中等教育学校の敷地内。 同校は最近、『地中を移動し』『複数の頭部を持つ多頭種』の竜が頻繁に出没し、多数の地元民に目撃されている。 世界で最初にドラゴン退治をカリキュラムに取り入れたこの学校はベオウルフではない学生も多数在籍しており、一般生徒にまで被害が及ぶことが懸念されていた。 そこで他のユニオンに協力を募り、この襲撃事件に対応するために結成された特殊チームが“XYZ組”である。 しかし、現場が学校という特殊な場所だったせいか、同校の制服が特殊な趣味人の間で高額取引されているとの怪情報が流れたせいか、年齢問わず制服着用必須というえぐい条件のせいか『各ユニオンから選りすぐりの変態が集まってしまった』との噂も囁かれ、関係者からは不安の声もあがっていた。 しかし今回、コマンダー級と推測されるドラゴンをテニスコートに誘い出すことで被害を最低限に抑え、死者も出さずに撃退してのけたことで確かな実力を見せ付けたXYZ組の評価は上昇中。今回の事件をきっかけに、同校のエース雛妓朋子嬢のXYZ組編入も決まり、活躍が期待されているが、あまり浮かれてばかりもいられない。 同校の調査によれば、ドラゴンたちは同校中等部に通う女子生徒の拉致を目的としており、一連の襲撃事件の背後に“ボス”と呼ばれる謎の人物の存在が見え隠れしていることから、専門家は『今回倒したドラゴンが最後のロリコンドラゴンとは思えない』と警鐘を鳴らし、継続的な対応が必要との見解を示している。 イラスト:奥さん |
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