U010007
 Beostyleニュース
 

毒蛇の女王メリュジーヌ死亡!!
 
対人類強硬派の首魁、居城にて暗殺される!!
混沌のギルフォード領にドラゴニストの影か?

 
 
 中世暗黒時代のヨーロッパに出現し、猛毒のブレスによって数多のベオウルフを死に追いやった、蛇竜たちの長であるメリュジーヌが、ドラゴン世界で何者かによって殺害されたとの報せが届いた。
 メリュジーヌ種といえば、シャンゴ種、リヴァイアサン種と並んで戦意旺盛なことでよく知られるドラゴン支族である。過去に友好的な対話を試みようとしたベオウルフが、次々と無残な死を遂げており、メリュジーヌ種の占領地域では人類に対する虐殺が頻発することから、その長であるメリュジーヌは、ドラゴン軍における主戦派、強硬派の首魁であると推察されてきた。
 その恐るべき“毒蛇の女王”が、自らの居城で急死、現地では暗殺されたとの噂も囁かれている。
 主戦派筆頭であり、和平の最大の障害となっていたメリュジーヌが死亡したことによって状況が改善される可能性があるのではないかと和平派の識者は期待している模様だが、逆に“暗殺”がドラゴン軍の内部抗争ではなく、ベオウルフが関与したものであった場合、人類とドラゴンの関係は更に悪化する可能性が高い。
 またメリュジーヌの後継者がメリュジーヌ以上の強硬派であれば、今まで以上に各地での攻勢が激しくなることも予想され、現状では、各方面とも予断を許さない状況だと言える。
 また、ギルフォード領内で非人道的実験が行なわれていた可能性が高い研究施設が発見されたという未確認情報もあり、メリュジーヌと深い関係のある危険なドラゴニストが、付近に潜伏している可能性も考えられるとして、現地のベオウルフは現在も警戒を続けている。
 思いがけない有力者の死によって、現地は未だ混乱状態にある。
 これを次の戦いへの布石とするか、あるいは和平の足がかりとして臨むか、現地のベオウルフたちは重大な選択を迫られている。
 
(左から)秋里一星(241188)刹璃(241466)シェリル・アッシャー(NPC)

 

海王リヴァイアサン、動く
 
超弩級氷山要塞に響き渡る哄笑と慟哭の声!!
秘術『降龍解題』をめぐる恐るべき陰謀とは!?

 
 
 『残虐非道のリヴァイアサンに対抗するために、一部のホワイト支族とベオウルフたちが手を組んだ』
 ――いったい何の冗談かと思われる向きもあろうが、事実である。
 以前からファフニール種は、戦意旺盛でありながら、人類に対して好意的な態度で接触する個体が多いことで知られ、彼らを率いている“ 天空の覇者” ファフニールには、自分と戦うベオウルフに人間語で話し掛ける、戦っても命は取らずに再戦を約束して飛び去るなどの、奇妙な行動が過去に何例か報告されていた。
 そんなファフニールに憧れ、敬愛している若いドラゴンの中には、ベオウルフとの戦いを通じて友情を深め、対等の存在として見なす、変わり者も増えているのだという。
 そんな彼らが今回、共闘することになったのは、リヴァイアサンの居城であり、ドラゴン世界におけるチュバック支族の本拠地的存在でもある『超弩級氷山要塞ハボック』に連れ去られた娘たち、シェラザードと張詩泉を無事に奪い返すためだった。
 リヴァイアサンは自身の『降龍解題』施術にシェラザードと張詩泉を利用し、これによって自らのパワーアップを計っているらしい。
 かつて南極に現れた際、リヴァイアサンは多数のベオウルフたちを一瞬にして屠り、多数の犠牲者を出した。それが更に力を増したら、次はどんな犠牲を出すことになるか想像もできない。
 ベオウルフの猛攻も虚しく、シェラザードは凶暴な黒龍へ変貌し、現在、リヴァイアサンを追おうとする仲間たちの前に立ちはだかっているという。
 我々は全力をもってリヴァイアサンを止めなければならない。
 そのためには、家族とも友とも思う者を手にかけることも厭わない覚悟も必要になるのかもしれない。
 
(上から)トリストラム・ナザードリナ(241163)アドリアーノ・ヴィスコンティ(241146)曲双珠(241062)

 

新たな世界で新たな出会い
 
アデレイドら、キングスフィールドにて
現地のベオウルフたちと出会う

 
 
 この度、『タイタニア・テンポラリー・サービス』のユニオン代表を務めるアデレイド・アークライト・エアシャーさんと彼女に同行するアデレイド・ボディガードズ・スプラウドことABSのみなさんが、南極ゲートからキングスフィールド入りを果たした。
 関係者からの情報によると、アデレイドさんらは、長らくベトナムの山中で暮らしていたドラゴニストのウイーネ・レルシカさんを追って、この未開の地を訪れたとのことだ。
 レルシカさんをキングスフィールドに戻らせたのは、ウィッカ・シェバトと呼ばれるドラゴン。シェバトを追い先行しているグループがいるため、ABSの追跡活動自体はあまり困難ではないだろうと目されていたのだが、どうやら予想外の事態に遭遇しているようだ。
 ドラゴンが人間を奴隷のように扱う町を見つけたのである。こうした社会体制はキングスフィールド内においては、決して珍しいものではないのだが、アデレイドさんたちはここで現地のベオウルフユニオンというべき組織『希望の篝火』と出会ったのだ。『希望の篝火』の代表ポリアスさんは、同じドラゴンと戦う者としてABSに協力を求めている。
 元よりベオウルフのキングスフィールドへの派遣は、ドラゴンに虐げられている人類の解放が目的であるため、この申し出を受けること自体に間違いはない。
 だが、レルシカさんの安否がまだ分かっていないことを考えると、いつまでもこの場所に留まっているわけにもいかない。彼女の捜索は最優先すべき問題なのだ。
 とは言え、町の現状とポリアスさんらの活動を知った上で、このまま本当に目をつぶってもいいのだろうか。
 アデレイドさんらABSは難しい判断を求められている。
 
(左から)相田優希(241019)月読明日香(241302)アデレイド・アークライト・エアシャー(NPC)銭形平子(241380)アニェーゼ・ディ・ロゥ(241166)

 

敵ゲートの利用成功……しかし?
 
極秘任務遂行のために
異世界へ入った者たちの運命は?

 
 
 ドラゴン軍から南極点を奪還したことにより、人類は異世界キングスフィールドへと繋がる南極ゲートを手に入れた。
 既にゲートを使用してキングスフィールドに戦略上の拠点を築き上げているWBA 軍。その目的は南極などで確認されているドラゴンに奴隷として扱われている人類解放のためである。
 だが、ベオウルフの中には、秘密裏の使命を帯びてキングスフィールド入りを果たした者たちもいる。かつてベトナム支部を拠点に活動していた南丈キイナさんたちがそうだ。
 ベトナム支部の閉鎖後、あるWBA関係者の命で動いているキイナさんたちは、南極ゲートを使用せず、タイに出現したゲートを独自の情報源で見つけ出し、利用することでキングスフィールドに入ったらしい。
 彼女たちの目的はある人物を追跡し、確保すること。詳細までは明らかにならなかったものの、WBA が密かに抱えている重大な問題の解決に繋がることだろうと、彼女らをよく知る関係者は言葉を選んでいる様子で語ってくれた。しかしながら追跡対象となっているその人物は、ベトナムで起きた2件の殺人の実行犯でもあるらしく、これまでキイナさんたちが幾度と対峙しているにもかかわらず、確保には至っていない。仮にキングスフィールドにおいてその人物を上手く発見出来たとしても、その身柄の確保には、相当の苦難が想像できる。
 いや、目的を達成する以前に、彼女たちの苦難は始まっているのだ。
 なぜなら、キイナさんたちが利用しているゲートは、元々ドラゴン軍がタイ地域の偵察を目的に使用していたものであるらしい。当然、向かう先には、ドラゴン軍の拠点が存在する可能性が十分に考えられる。果たしていかなる対処を行うのか?
 彼女たちにとっては今後の大きな課題となるだろう。
 
(上から)棺いるか(241174)羽角龍哉(241253)天野ジャック(241284)篠崎晶子(241457)南条キイナ(NPC))

 
イラスト:奥さん
 

 
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