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U010010 |
Beostyleニュース |
人類とドラゴンの新たな歴史が生まれる! 英雄たちが取り戻した平和! 本当のドラゴニック・アワーはここから始まる! 我々人類にとって、もっとも待ちわびていたニュースの流れるときが来た。 ドラゴン世界の帝都アベルにて、第一回帝国議会を開催。これにより両世界の正式な終戦が宣言されたのだ。 これは過去の人類とドラゴンの争いの中で、一度として実現することの出来なかった、まさに歴史的快挙である。 帝国議会に出席したのは、ドラゴン世界の帝王、ヴィヴィアン・キングスフィールドを始め、ガドゥルー、ウムガルナといった八支族長クラスの上位のドラゴンたち。人類側からは、WBAの終戦準備会、終戦対策委員会の面々に加え、マイク・マクマホンや、セルゲイ・アラヴェルドフといった各国の代表者が集い、今後の和平に向けて話し合いが行われた。 議題の中心となったのは、今回の戦いによって受けた多くの被害に対する今後の補償と、ドラゴン世界への通り道となるゲートの管理についてだ。 今後、南極をはじめとする各地のゲートはWBAやその傘下のユニオンによって管理が行われ、両世界の行き来には、WBA等の許可が必要となる見込みだ。 また、これによって地球に滞在していたドラゴンたちは、一部を除き、ドラゴン世界への帰還が義務付けられ、しばらくは双方の干渉を減らすことになるようだ。 ただしこれはあくまで一時的に定められたものであり、将来的には人類、ドラゴンともに、ゲートの行き来が可能となり、双方の流通が行われるとされている。 今回の決議により人類とドラゴンが、二度と干渉し合わないというわけではないので、その点については安心していただきたい。 地域によっては、人類やベオウルフに対して協力的なドラゴンの存在も、少なからず耳にすることがある。こうしたドラゴンたちとも、一時的に別れることになるとは言え、再会できる日は決して遠い未来ではないということだ。 そして、これら歴史的瞬間の裏舞台で大きな貢献を果たしていたのが、WBAイギリス支部を始めとしたベオウルフたちであるということを忘れてはいけない。 彼らはドラゴンたちとの交渉と並行して、和平の最大の障害と目される存在、JD教団の討伐を行っていたのだ。 JD教団については先月の大規模戦闘により、その勢力を大きく削ぐことに成功している。しかし組織の残党を含め、「復活の竜」と呼ばれる切り札を残し、今月、WBAイギリス支部との再戦が行われた。 襲撃を迎え撃つWBAイギリス支部は、戦闘部隊を中心に作戦を立案。多くの被害を出すことになりつつも、最終的にはWBAイギリス支部の勝利という形で幕を下ろしたのである。 こうしたベオウルフたちの働きが、ドラゴン側の和平推奨派の筆頭、ガドゥルーの信頼を勝ち取ることに繋がり、帝国議会の開催に結びつけることができたのだ。 まさにこの世界に平和をもたらすための、重要な役割だったと言えるだろう。 現在、帝国議会の議決により、ベオウルフを管理する各ユニオンは事業の縮小を迫られている。 今後、各地域での大規模な戦闘や侵略行為が行われなくなることにより、ベオウルフたちの役目は少なくなると予想されているのだ。 もちろん、これから先にドラゴンと人類の間で争い事や、トラブルが発生しないという保証はない。またベオウルフたちの超人的能力は警備や護衛、ドラゴンとの交渉といった分野で重宝されることとなるだろう。とは言え、それでも長きにわたる戦争が終わった以上、事業としての縮小やユニオンの経営方針の変更といった自体は避けることのできない事実なのである。 これから先、彼らベオウルフたちには新たな生き方が待っているのかもしれない。それはドラゴンと戦うのではなく、ドラゴンと共に歩むという生き方だ。 いや、それはベオウルフに限ってのことではない。我々、全人類がこの新たな生き方『ニュー・ドラゴニック・アワー』を見据えていかなければならないのである。! (左から)復活の竜(NPC)、柳生正道(241414)、神楽神無(241001)、大矢場梓子(241091) 苦難を乗り越え果たした再会 姉である帝王との謁見後 ジネブラが下した判断とは? 佐倉良輝の娘、佐倉由香梨が実の姉と再会を果たした。 姉の名はヴィヴィアン・キングスフィールド。ヴィヴィアン帝と呼ばれるドラゴンたちの帝王。そして佐倉由香梨の本当の名は、ヴィヴィアン帝の実妹ジネブラ・キングスフィールドである。 先代帝王が暗殺され、現帝王のヴィヴィアンも洗脳状態に陥っていたため、ジネブラは地球へと逃げ延びていたのだが、地球での父親佐倉良輝やベオウルフたちの協力により、この度ようやくキングスフィールドに帰還することができた。 故郷の地においてもジネブラの存在を邪魔と見なしていた財務卿トンからの妨害はあったが、彼女の仲間たちや様々な協力者たちと共に真っ向から対決して勝利している。 ヴィヴィアン帝とジネブラとの再会自体は、特に大きな問題もなく行われたようだ。 そもそもジネブラの目的は、洗脳状態であったヴィヴィアン帝に代わり、一時的に帝王の座を預かるつもりであったのだ。ヴィヴィアン帝が長きに渡り続いていた洗脳状態から脱し、正気を取り戻した以上、ジネブラが帝王の座を預かろうとする理由はなくなったのである。 そしてまた地球に戻る理由が事実上なくなってしまったジネブラは、帝妹としてヴィヴィアン帝を支えるべく、キングスフィールドに残ることを決断している。 もちろんそれは帝国会議で定められた、全てのドラゴンはキングスフィールドに帰還するという決定によるものなのだが、佐倉良輝の娘として過ごした、地球での暮らしの長さから察するに、その判断は決して容易ではなかったはずである。 しかしながら、2つの世界を結ぶ扉は完全に閉じられたわけではない。だからこそ、ジネブラはこの決断を下すに至れたのであろう。 (上から)桜間精三(241592)、エマ・サーヴァス(NPC)、赤座アガサ(241043) ウィッカ・シェバトの半生とは 最後にして唯一の同胞 レイ・アルバレッドが全てを語る ――ウィッカ・シェバトの半生は人間に捧げていたと言ってもいい。 私を含めた仲間たちと共に地球に訪れ、長きに渡り人間を襲う同胞たちと戦い続けてきたのだから。 だが、守り続けてきた人間から理解や信頼を得てきたとは、とても言いがたい。我々も所詮はドラゴンだということで、手痛い裏切りを受けたことが幾度かある。特に英国で受けた仕打ちは決定的だった。戦いを終え、弱っていたところを……いや、蒸し返しても仕方がない。 だからといってシェバトは人間を恨んだりはしなかった。ただひたすらに自分を責めた。唯一生き残っていたこの私、レイ・アルバレッドとも距離を置き、キングスフィールドに戻り隠遁生活を送り始めた。 今から思えば、この頃にパトリック・ビアスとの接触があったのだろう。そうでなければウィーネ・レルシカの力も借りずにキングスフィールドに戻れる見込みはなかったのだから。 キングスフィールドに戻っている間のことは私にも分からない。おそらくビアスは自分の計画への協力を条件に、シェバトも自分の目論見のために能力の強化を行っていたのだろう。その後、シェバトは先代ドラゴン帝王の暗殺、南極施設の破壊、地球にいる主要ドラゴニストの暗殺……ただし、最後のターゲットであるレルシカについては、元より能力の増幅装置としての役割を担わせるつもりだったようだが。 シェバトの目論見、それは自分自身を含めたドラゴンの根絶だった。そうすることこそが自分を信じてついてきてくれた仲間たちに対する償いとするつもりだったのだろう。――私に言わせれば、ひどく馬鹿げた考えだ。戦死したことで恨んでいる者などいやしないのに。 幸いなことにシェバトにも新たな理解者たちができたようだ。しかし、その行く末は明るいものになるとはとても言えない。少なくとも、何らかの責任を取ろうとしているのは間違いないだろう。 (左から)成田隼人(241031)、ウィッカ・シェバト(NPC)、リン・リー(241025) イラスト:奥さん |
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