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 『どらごにっく★あわー!〜竜を退治するだけの簡単なお仕事です〜』の世界について
 
ドラゴンの生態
 
◆ 5
 
 人類の天敵であるドラゴンに関しては、未だに解き明かされていない謎が、数多く残されています。
 
 ドラゴンの侵攻は太古の昔から繰り返されてきたことですが、その理由も、彼らが何処からやってくるのかも、誰にも分かりません。
 
 戦力分布の推移を分析した結果、南極にドラゴンの重要拠点があるのだけは確実ですが、詳しいことは未だ分かっていません。
 
 しかし、UNDEOやWBAが地道な調査を続けた結果、その謎に満ちた生態や社会が、次第に解明されてきています。
 
 現在、地球上で確認されているドラゴンは、その生態により大きく二種類に分けられています。
 
◆ 6
 
 一方はソルジャー種。
 この種は動物並の知能しか持たず、人や家畜を襲い、町を破壊します。
 
 ドラゴンの群れでも格下として扱われているようで、ドラゴンが大軍で襲撃を仕掛ける際は、この種が露払いの役割を負うことが多いようです
 
 近年、戦闘で捕獲したソルジャー種を騎竜として飼い慣らし、騎乗する技術が開発されたことで、実際に騎乗した経験を持つベオウルフも増えています。
 
 ただ、いくら知能が低く、家畜のごとく飼い慣らすことが可能であっても、ドラゴンであることに変わりはありません。
 もし油断すれば、熟練のベオウルフであっても、その巨体と破壊力の前に、命を落とすことになるでしょう。
 
◆ 7
 
 そして、もう一方はコマンダー種。
 コマンダー種は基本的に人類と同等の、あるいはそれ以上に高い知能を持ち、人語を自在に操ります。
 
 また、コマンダー種は人間に変身できるという噂も流れており、各ユニオンで事実確認が急がれているようです。
 
 現在、コマンダー種の中でも他の個体を統率し、戦いを指揮する司令官らしき、ジェネラル種とも呼ばれるドラゴンも何体か確認されています。
 
 積極的に侵攻作戦を進めている連中が存在する一方、人類に味方する穏健派も存在するようです。
 侵略者たちも決して一枚板ではないということでしょう。
 
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