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 『どらごにっく★あわー!〜竜を退治するだけの簡単なお仕事です〜』の世界について
 
そして、今
 
◆ 11
 
 2009年末、人類の存亡をかけた戦いは現在も続き、一向に終わりが見えません。
 
 戦線の大半では、現在もドラゴン側が圧倒的に優勢で、戦況を覆すためにはベオウルフの力が必要とされています。
 しかし、各地で小さな勝利を積み重ねていくだけでは、いずれ人類が窮地に追い込まれる危険性もあるでしょう。
 
 WBAは、前線で戦果をあげていく一方で、ドラゴン研究に全力を注ぐべきだと主張しています。
 ドラゴンにまつわる数々の謎が解き明かされれば、ベオウルフとトリガーにまつわる謎も、次第に明らかになっていくかもしれません。
 
 また、いずれドラゴンと和平することを視野に入れていくべきだと主張する穏健派も存在しています。
 “ジェネラル”クラスで、今回の侵攻作戦に批判的、あるいは消極的な個体を見つけて交渉することができれば、互いの抱えている諸問題を解決し、無駄な破壊と流血を避けられるのではないかという主張です。
 
 問題は現時点で存在が確認されているジェネラルは個体名“シャンゴ”と“ファフニール”のみで、いずれも人類を前にしたら、戦う以外の選択肢は考えもしない可能性が強いことでしょうか?
 
 和平交渉の計画を立てる前に、人類との交渉のテーブルについてくれそうな和平派のドラゴンを見つけることが必要でしょう。
 
◆ 12
 
 戦う力も叶えたい夢も持たない者にとっては、非常に残酷な時代です。
 しかし、もしもあなたが自由を愛し、自分のトリガーを武器に、したたかに生き抜く覚悟があるならば、世界は楽園に変わるかもしれません。
 この世界を気楽に泳ぎ渡るのもよし、狩りに命をかけるもよし、仲間と絆を深めるもよし、終わりのない戦いを終わらせるために命を懸けるもよし。
 
 世界の行く末を決めるトリガーを握る人物は、あなたかもしれません。
 
略年表
 
1999年南極にドラゴン出現
 南極大陸の一部壊滅
 一部の国家のみドラゴン出現の事実を確認
2002年オーストラリア南東部の一部壊滅
 ドラゴン軍とオーストラリア軍が交戦
以後、人類側とドラゴンの戦い激化。
2003年国連平和維持軍組織
 国際連合アメリカ合衆国派遣団(カリフォルニア)発足
 国際連合ウクライナ派遣団(オデッサ)発足
 国際連合日本派遣団(箱根)発足
2003年国際連合竜開発機関【UNDEO】発足
 各平和維持軍、UNDEO指揮下へ
2004年トリガーの発見
 ベオウルフの発見
 ユニオンの成立
 世界英雄協会【WBA】発足
2010年現在
 
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